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続・まちあるき帖 国重文十一面観音立像

石巻市の数ある文化財(国県市指定総数80件)のうち、今回の地震津波で被害をこうむったのは1件だけ(旧北上町役場の建物)だそうで、文化財的には不幸中の幸いでした。旧牡鹿町給分浜にも国の重要文化財木造十一面観音立像が安置されていましたが、お堂(県指定文化財)、観音像収蔵倉庫とも高台にあって難を免れました。

まだ本物を直に拝観したことはありません。写真だけです。以来、口髭がなんとなく気になっていました。その説明に「一木彫の像高約3㍍」「東北独特の豊かな表情にふくよかな気品をただよわせ、見る者に慈愛の念を抱かせます」とありました。いつかは対面してその気品に浸りたいものです。鎌倉期の作と言われ像にまつわる伝説も伝わっています。それは奥州藤原氏や阿倍一族に関する話などですが確証はないそうです。

像は観音堂とは別棟の収蔵庫にしまわれており、日常は拝観できません。管理をしている曹洞宗大金山陽山寺さんまで問い合わせでください。

県指定の文化財「観音堂(大悲殿)」についても。3間四方の堂。屋根は宝形、礎石の土台に建つ。大同元年(806年)の創建で現建物は宝暦5年(1757年)に改築したものだそうです。厨子や本堂内外に彩色があり、木鼻細部の技法・意匠に江戸期初期から中期の特徴がみられるそうです。これも一見の価値ありです。

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