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遠島甚句の歌詞について

異議あり「遠島甚句」

郷土民謡「大漁唄い込み」の後半、「斉太郎(さいたら)節」に続くのが「遠島甚句」です。その踊りは今や「石巻川開き」掉尾のメーンイベントになっています。

誇りたい「遠島甚句」ですが、その二番「〽 ハアー 三十五反の ハア 帆を巻き上げて 行くよ 仙台 アレサ 石巻」について異議がでました。

「舞台が石巻なら帆を巻き上げているのは米を積み込んだ千石船だろう。そもそも三十五反の帆を持つ千石船なんてない。二十六反(帆の天地で約19.5㍍)が最大だ」と言うのです。さらに「‶行くよ 仙台″だなんて。江戸じゃないのか」とたたみかけてきました。「当時の活況を表わた、歌詞上の飛躍では…」と答えましたが。

「大漁唄い込み」は前唄が「ドヤ節」中唄「斉太郎節」後唄「遠島甚句」という組曲。東松島大塚の人で民謡の父といわれた後藤桃水(明治13年生まれ)が「大漁唄い込み」と新たな組曲の題を付けてまとめました。それが大正から昭和にかけ全国に広まったのです。 有名になったからこその疑問と一笑に付したいところ。

ちなみに千石船と言いながらも実際の積み荷は1,500石ぐらい積んでいたそうです。幕末ころには船側をふくらませた改造船が現れ、それは1,800~2,000石に達した船もあったとのことです。

石巻港絵図、寛政期のにぎわい(石巻グランドホテル陶板壁画から)

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