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震災伝承プログラム参加者の増加

東日本大震災から5年を迎えようとする今、石巻を訪れてくださる方々が多くなってきており、語り部等の震災伝承プログラムの参加者推移について、ご報告させていただきます。

宮城県や石巻市全体で見ると、震災3年目頃から語り部ガイドの受入れ人数は減っており、当団体でも語り部や車中案内のお申し込みは2013年をピークに減少してきています。
一方で「防災まちあるき」や「語り部さんと歩く3.11」は、2014年に開始してから年々増加傾向にあり、風化が懸念される中でも、全体的にも参加者数が増加してきております。

左グラフ注記:みやぎ観光復興支援センターの調査結果を引用しています。
右グラフ注記:平成27年度は、3月分の予約数を含みます。他のプログラムと併せて申し込んだ場合、それぞれに人数が加算されています。

みらいサポート石巻では、2年前から「防災まちあるき」を行っています。日和山から中心市街地へ向かって石巻の街なかをスタッフと共に歩き、タブレット端末と専用のアプリを使って石巻の現在・過去・未来の様子や震災時の浸水深を参照したり、登録されている被災体験のメッセージを聞いたりしながら、震災やその後の復興街づくりについて学んでいただくプログラムです。

まちあるきで使用する「石巻津波伝承ARアプリ」は、復興事業が進み震災の痕跡が見えづらくなっていく中で、現在の街の様子と震災前や震災直後の様子をAR(Augmented Reality:拡張現実)技術を活用して現実と重ねて体感いただくためのツールで、今月初めに東松島市・女川町や北上・雄勝・牡鹿の地点情報が追加され、より広範囲で使っていただくことができるようになりました。

当団体の防災士資格を持つスタッフ等が「防災まちあるき」に同行し、このアプリの説明に追加情報を加えて案内することで、震災を経験していない方にも、将来直面するかもしれない災害に備えるための防災教育として役立てていただければと考えています。

また、学校単位でのお申込みが増加していることからも、防災教育への関心の高まりが感じられます。小、中、高校生対象の防災教育プログラム「語り部さんと歩く3.11」では、小グループに分かれ、語り部さんが震災直後にたどった道を一緒に歩いて体験を聞くことができます。
まちあるきの後に参加者の地元のハザードマップを使い「自分ごと」として防災を考えるワークショップを試験的に実施するなど、今後も、震災の教訓を防災教育につなげるためのプログラムのあり方を探ってゆきたいと思います。

 

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