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復興まちづくり ~ハード整備に続くソフト事業~

5年目のまち

震災から4年半という節目にさしかかる石巻。中心市街地=街なかでは、震災復興にあたり、震災前からの課題であった「地域活性化」を実現すべく、多様なアクターがまちづくりに取り組んでいます。

活性化の実現に向け、第一に考えられているのが『街なか居住』の促進です。石巻市中心市街地活性化基本計画の中でも、「定住人口の増加」は目標の一番目に掲げられています。地域経済を元気にし、街に賑わいを取り戻すため、まず沢山の人に住んでもらおう、ということです。

復興まちづくり事業として、街なかエリアには5棟の復興公営住宅(計211戸)、3棟の民間分譲マンション(122戸)が整備されます。これら以外に個別住宅の建設もありますが、少なくとも約330戸の新規住宅が供給され、居住人口は1000人以上の増加が見込まれています。
今年10月には、街なかで最初に完成する復興公営住宅への入居が始まります。住宅という「ハード整備」に続き、これからは「地域づくり=ソフト事業」が求められます。生活利便性を高めるための商業機能の向上、地域の中で「お互いさま」の関係を育むコミュニティづくりです。

地域づくりの動き

街なか復興公営住宅第一号を迎える地域では、昨年に「地域づくり委員会」を立ち上げ、町内会や商店会の方々が集まり、コミュニティづくりについて話し合いを進めてきました。街なかは商店街を中心に、これまでも下町らしい、人情味あるコミュニティが維持されてきました。新たに移り住んで来る方にも早く地域に馴染んでもらえるよう、「まず、あいさつ運動から始めようではないか」、「お客さま扱いすることなく、自然な形で…」。話し合いの中では、活発に意見が交わされました。

地域づくり委員会に参加している応援隊が、委員会で地域の方々の温かい思いに触れ、ぜひその気持ちを伝えるツールを作りたいと考え、「(仮称)街なかハンドブック」の制作を企画し、準備を始めました。新たに街なかに移り住んで来る方々にウェルカムの気持ちを届け、気持ちよく新生活に踏み出して頂きたい。また、この街ならではのお楽しみ情報を発信することで、まちへ出かける「きっかけ」を作りたい。そんな思いをもって、10月の入居開始に間に合うよう、急ピッチで作業を進めています。

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