これまでの歩み

刻々と変わる被災地の課題に応じて変化してきた、地域部門(旧3.11みらいサポート)の過去の活動を紹介します。

石巻におけるNPOの貢献

私たちは、発災直後より東日本大震災の支援に集まったNPO・NGOの支援受け入れ窓口として「石巻災害復興支援協議会(IDRAC)」(3.11メモリアルネットワークの前身)を組織し、多くの方々からの温かく心強い支援をいただきながら、復旧活動に全力で取り組みました。

それらの活動を「石巻災害復興支援協議会(IDRAC)活動報告書」(2013年3月発行)にまとめ、お世話になった皆様にご報告しておりましたが、その後の約3年間の活動も踏まえて、この度2016年4月に「石巻におけるNPOの貢献」の題目で新たに報告書を作成いたしました。

将来起こりうる大災害においても、数多くの善意や熱意を活かせるよう、行動力と柔軟さを併せ持って活動するNPOの存在が、 今後の防災対策に組み入られればと思っております。

石巻で活動して下さった28万人、その活動を支え継続的な情報共有に関わって下さった皆様に、心より感謝申し上げます。

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まちづくり

石巻市中心市街地の瓦礫は撤去されましたが、空き地などが急増し、まちの再生に向けた課題は山積みです。現在9地区で再開発事業が計画・実施され、まちなかでの復興住宅建設も予定されていますが、個々の事業をつなぐ仕組みが求められていました。

「コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会」(街なか創生協議会)は、住民が主体となって行政や学識者と連携をとりながらエリア全体の再生に取り組む組織として2011年12月に発足しました。3.11メモリアルネットワークは、街なか協議会の事務局運営や勉強会の側面支援、再開発事業の事務局支援を通じて、住民主体のまちづくりに取り組んでいます。

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石巻市の検討会議

石巻市は震災復興基本計画において「未来への伝承プロジェクト」を重点プロジェクトに位置付けています。津波の恐ろしさを市民と来訪者に伝承していくための震災遺構や公園等の整備、震災体験等を語り伝える仕組みの構築に向けて、各種会議が設置され、検討が行われてきました。

平成25~26年度

石巻市震災伝承検討委員会

震災伝承の各種施策を検討するため、専門家を含む委員によって組織された委員会です。2014年(平成26年)12月、市長に宛てて提言書が提出されました。

石巻市WEBサイト「石巻市震災伝承検討委員会

平成27年度

石巻市震災遺構調整会議

石巻市震災伝承検討委員会からの提言、大川地区復興協議会からの要望等を受け、旧門脇小学校及び旧大川小学校を震災遺構として保存した場合の課題整理や整備費用、維持管理経費等の検討・調整を行うため、庁内に設置された会議です。

石巻市WEBサイト「石巻市震災遺構調整会議

平成28年度

震災伝承検討会議

石巻市で「震災伝承計画」を策定するにあたり、幅広い意見を反映させることを目的に、有識者、地域住民、NPO、行政関係者によって構成された会議です。
2016年(平成28年)7月以降全5回の会議を経て、2017年(平成29年)6月末に「石巻市震災伝承計画」がまとめられました。

石巻市WEBサイト「震災伝承検討会議

震災遺構検討会議

2016年(平成28年)3月に、旧門脇小学校校舎の一部又は部分保存、大川小学校旧校舎の全体保存が確定し、震災遺構として整備されることになりました。石巻市で「震災遺構整備計画」を策定するにあたり、幅広い意見を反映させることを目的に、有識者、地域住民、NPO、行政関係者によって構成された会議です。
2016年(平成28年)7月以降各全5回の会議を経て、2017年(平成29年)6月に二つの遺構の整備方針が発表されました。

情報発信

甚大な被害を受けた石巻市の飲食店・宿泊施設は再建にむけて前進していますが、大きく落ち込んだ観光客数の回復や魅力ある地域情報の発信、防災プログラムの促進が課題となっています。

「石巻観光協会」は、石巻の観光を担う組織として地場産品の販売や観光ボランティア協会と連携した「学びの案内」を通して、被災地を風化させないためのプログラムにも取り組んでいます。

3.11みらいサポートは、石巻観光協会のWEBサイト更新やオンラインショップ運営サポートの他、「石巻地方語り部・被災地ガイド連携検討協議会」の事務局支援により、地域間交流につながる情報発信を支えています。

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講演・シンポジウム

南海トラフ地震による甚大な被害想定が公表されていますが、 毎年のようにあちこちで自然災害が起きており、日本は「災害と共にある国」とも言えます。

東日本大震災のような大災害時に、ボランティアは、いつ、どこに行って、何を、どのようにすれば 良いのか・・。また、緊急期の泥かきのような「わかりやすい」支援ニーズが無くなった今、 石巻に長期滞在している支援者たちはどのように悩みながらどのような支援を行われているのか・・。

阪神淡路大震災から生まれたNPO(非営利団体)は石巻において、災害ボランティアセンターや地域の団体と、 どのように支援の在り方を変えてきたのか、NPOが果たした大きな役割にフォーカスしてお話ししています。

※震災の経験を話すプログラムではなく、震災時に活躍したNPO・ボランティアについての講演内容です。

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復興イベントの記録

東日本大震災の被災により、地域の行事や数々のイベントが中止を余儀なくされてしまいました。3.11みらいサポートは、震災前から継続してきたイベントを再開させようとする方々や、 新しい企画により街を活性化させようと努力する関係機関の支援をしてきました。

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石巻まちあるき帖(2012~13年)

いざとなると、素直になれないのが自分の事。人に話すときは特にそう。石巻を語る時はどうかな。分身みたいなきになって少しは飾って話すかな。縄文の昔から現代まで歴史深いわが石巻。だったらそれも許されそう。石巻は千年に一度の震災に見舞われ、今、変身中。この機をとらえて地元の伝統、文化を再確認。

宣伝べたな東北人に免じて石巻自慢をお許しください。

※担当スタッフの退職により更新を停止しました。ありがとうございました。

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まちなか飲食店MAP(2013年)

2013年2月13日~17日に事務局サポートを行った「飲むっちゃ喰うっちゃスタンプラリーV」の参加店を紹介した記事を掲載しています。

※2014年度からは、地元の委員会で運営する体制となったため、更新していません。

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国連防災世界会議in仙台(2015年)

東日本大震災の発災から4年を迎えた2015年3月には「国連防災世界会議in仙台」が開催されるなど、日頃の災害への備えについて国内外からの関心が集まりました。

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震災伝承の継続に、ご支援をお願いします!