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第13回コンファレンス 官民で意見交換

石巻ビジターズ産業ネットワーク震災伝承部会では「石巻地方でつくる震災学習の協働事業体制」コンファレンスを開催し、石巻地方で震災伝承に取り組む語り部さんやガイドさん、NPO、行政など関係者が集まってそれぞれの活動や震災伝承検討会議の情報を共有したり、「伝承している内容の整理」「伝承活動を学びあう会」「語り部の悩み共有会」といった活動を行ってきました。


8月31日に開催した第13回コンファレンスは、国土交通省東北地方整備局東北国営公園事務所、宮城県震災復興・企画部震災復興推進課、石巻市復興政策部震災伝承推進室のご担当者にそれぞれの取り組みを共有していただく貴重な機会となりました。

東北国営公園事務所からは建設中の「石巻南浜津波復興祈念公園」の最近の動向や完成後の管理に関するお考えをお話しいただきました。

宮城県からは震災関連の検証や発行物、先日第1回が開催された「東日本大震災の記憶・教訓伝承のあり方検討有識者会議」等について情報共有いただきました。

最後に、石巻市からは震災伝承計画や今後の遺構整備、伝承の実施体制案についてお話しいただき、その後5つのグループに分かれて、参加者が各々の立場から考える「中間組織(※)に期待する機能」について意見交換を行いました。

※平成28年度に行われた石巻市の震災伝承検討会議では、中間支援組織についての議論が行われました。コンファレンスでは、中越防災安全推進機構の事例紹介を受け、震災伝承を実践する民間レベルでこのテーマを考えてみようということでコンファレンスで議論を重ねてきています。

語り部からは「継続的に活動の場をコーディネートできる組織」「組織として人材を育成する」「現場の情報/他地域の情報を共有してほしい」などの希望が出た一方で、行政関係者からは「マネタイズが大事」「地元と行政との間に立って調整する役割を期待する」といった意見が出されました。

震災伝承を担う組織には多くの役割が求められるため、今後も多くの皆様から助言をいただきながら議論を深めていきたいと考えておりますが、特に自主財源の獲得については複数の行政関係者から指摘があり、継続的な震災伝承活動のためには早い段階から資金源を確保する必要があることを共有する機会となりました。

▼「石巻かほく」で第13回コンファレンスの様子をご紹介いただきました。
石巻かほく(2017年9月6日付)
震災伝承 石巻ビジターズ産業ネット、中間組織について意見交換

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